皆さんこんにちは~! く~もも(@VASMRtist)です!
ご覧いただきありがとうございます。
普段はVtuberさんのASMRを中心に紹介させて
もらっている当ブログですが
今回は久しぶりに通常記事を書いていきたいと思います!
この記事では「ASMRってなに?どこから生まれたの?」ってところから
「今のASMRはどこまで進歩しているの?」という部分
まで網羅していきたいと思います!
これを機にASMRのルーツや時代の変化を知ってもらえれば幸いです!
簡易的なASMRの歴史年表
年 | 世界の動き | 日本の動き |
---|---|---|
2007 | – | ニコニコ動画にホロフォニクス立体音源が投稿 |
2009 | Whispering Life が YouTube に「囁き動画」初投稿 | – |
2010 | 「ASMR」と いう用語が誕生 | 同人界で耳 かきボイスが じわり拡大 |
2011 | ASMR 専用 Reddit / FB グループ誕生 | – |
2013 | – | ASMR という呼称が音声界隈で浸透し始める |
2014 | – | とみみ × 浅見ゆいでニコ動耳かきブーム |
2015 | 検索急増・初の研究論文 | – |
2016 | – | ニコ動 → YouTube への移行が加速 |
2017 | 映画・CM に ASMR 演出が登場 | – |
2018 | – | VTuber(周防パトラ等)が ASMR 生配信開始 |
2019 | スーパーボウル CM/セレブ ASMR 動画流行 | TV や流行語大賞で一般層に爆発的拡散 |
2020 | コロナ禍で視聴ニーズ急増 | – |
2021 | – | TV アニメ『180秒で君の耳を幸せにできるか?』放送 |
2022–24 | VR・触覚デバイスと組み合わせた実験進行 | – |
2025 | 五感連動 ASMR の研究フェーズへ | イヤホン/スパ・広告など 多媒体で定着 |
ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)とは?
まず英語ではAutonomous Sensory Meridian Responseの略であり
日本語訳は自律感覚絶頂反応といいます。
つまり視覚や聴覚など人間の五感を通じて
心地よい、脳がゾワゾワっとする反応そのものを指してます。

読み方はそのままローマ字読みで「エー・エス・エム・アール」と呼ばれることが多いですが
一部では「アスマ―・エイスマー・アズマ―・エイズマー」と呼ばれることもあるそうです。
(少なくとも日本で他の呼び方してる方は自分は見たことないですね🤔)
この造語が誕生したのは2010年2月 命名したのは「ASMR UNIVERSITY」の設立者でもある
Jennifer Allen(ジェニファー・アレン)さん。
この造語が生まれるまでは
「brain orgasm(脳のオーガズム)」
「brain massage(脳のマッサージ)」
「head tingle(頭のうずき)」
「brain tingles(脳のうずき)」
「head orgasm(頭のオーガズム)」
「spine tingle(脊椎のうずき)」
「braingasm(brain 脳+orgasm オーガズム)」
といった色んな表現が使われていたようです!
耳トリップのルーツを探る! ASMR誕生〜日本で爆発的に流行るまで
世界初のASMR動画はコレだった!
2009年3月、ASMR動画の原型ともいえる史上初の「囁き動画」がYouTubeに投稿されました。
投稿者はWhisperingLifeさんというイギリス女性の方で真っ黒な背景にただ優しく
二分間囁くシンプルな動画になっています。
きっかけは『ビッグ・ブラザー』というある
テレビ番組を見て出演者同士が内緒話をしてた
シーンに心地よさを感じたことでした。
コメント欄で落ち着くなどと自分の感じた反応と同様の感想があり、似たような動画を他にも
探したところ見つからず
それなら自分で作ってみよう!となったのが
きっかけだそうです。
そこから静かなブームが沸き起こり、数十名規模のYouTuberが独自の“囁き声”動画を
投稿し始めます。
最初はテーブルの上にバスソルトを積んでは
落とす容器同士のぶつかる音だったり
メイク道具を紹介していく音など心地よさを
見つける実験的な動画が多かったとか。


それでいうとメイク道具ASMRは今でも
ジャンルとして確立されてますよね!
最初は新しい投稿者や動画が出るたびにみんなで見に行くほどの小さな集まりでした。
まさに黎明期って感じですね!
ASMRは世界でこう広まっていった!
こうしたゾワッとする不思議で気持ちいい感覚が好きな同士が集まる中
2010年に先ほどのジェニファー・アレン氏が命名したASMRという名称が定着し始めます。
アメリカで人気の掲示板型サイトReddit掲示板やFacebookを通してさらにコミュニティの輪は
広がっていき囁き以外のトリガー(刺激音)も
模索され始めました。
指で物をタップする音、爪でひっかく音、
髪をとかす音、ページをめくる音や
美容院でのロールプレイなども登場し始めます。
2012年には米国の公共ラジオNPRがASMRを取り上げるなど徐々に一般メディアでも
「眠れない人を癒やす不思議な動画」として
注目され始めました。
2011年には少なくとも60以上、2012年には
72以上の新しいASMRチャンネルが誕生
したとの記録がASMR UNIVERSITYにもあり、ASMRは一過性の流行ではなく継続的なジャンルとして定着していったのです。
そして転換期 世界的ブレイクへ
2015年前後になると大きな転機を迎え、
2015年YouTube上での「ASMR」という
キーワードの検索回数が前年比の200%以上に急増しました。
イギリスの大学から初の学術研究論文が発表され、ASMRを感じる人の割合やトリガー音の種類などが科学的に報告されました。
研究によって「ストレスや慢性痛の緩和にASMRが有効かもしれない」という可能性が示唆され始めたことも、一般の関心を高める追い風となりました。
YouTube以外のプラットフォームや関連ジャンルとの融合も進んでいきました。
例えば韓国発の大食い動画文化「モッパン(먹방)」では、料理をモグモグ食べる咀嚼音を高感度マイクで拾うスタイルが2000年代後半に登場し
これが後の咀嚼音ASMRとなるわけです。
ASMRコミュニティ自体も活発化し、Gibi ASMRやASMR Darlingといった第二世代・第三世代と
呼ばれる新たなクリエイターも登場しました。
2016年には登録者数一億人以上の世界的トップYouTuberのPewDiePie氏に
動画内で紹介され若者文化の一角として認識
されるようになっていきます。
メディアへの露出 社会的認知へ
2017年から2018年頃にかけてはハリウッド映画にもASMR的表現が取り入れられました。
またテレビCMや音楽など商業分野でもASMRが積極的に活用され始めます。
「2019年のスーパーボウルでは女優
ゾーイ・クラヴィッツが耳元で囁く
ビールメーカーのCM」
上記のCMやペプシのプロモーションに活用も
されています。
さらにグラミー賞受賞アーティストが作品にASMR要素を取り入れる例も登場するなど
サブカルチャーのみならずメインストリーム
として世界に躍り出たのです。
一方で急激な人気拡大に伴い、ASMRに対する
誤解や偏見も生まれました。
囁き声や舐める音などが多いことから「性的なコンテンツではないか」との指摘が出たり、再生回数欲しさに過激な演出をする投稿者が現れたりしたためです。
もっとも、現在ではYouTubeの規約強化やコミュニティの自浄作用もあり、こうした過激路線は一部に留まっています。
日本編 バイノーラル録音と音フェチ
文化の芽生え
日本ではASMRというのもが生まれる前から「音による癒やし」の文化が独自に育っていました。
昔からオーディオマニアの間では
バイノーラル録音(特殊なマイクで左右の耳に聞こえる音を再現する立体音響技術)が知られており、「立体音響」「音響ドラマ」といった形で
利用されていました。
音のソノリティとかいう五分くらいのテレビ番組ありましたよね?
あれも立体音響とかだったんでしょうか、、、
ニコニコ動画では2007年頃にホロフォニクスと
呼ばれる立体音響技術を使ったデモ音源が投稿
されその臨場感が話題になった例があります。
一応共有で動画を載せたのですがタグで察せられるように思わずイヤホンを取りたくなるような音も含まれてるのでご視聴は自己責任で
お願いいたしますw

音フェチ文化として特筆すべきは、「耳かきボイス」と呼ばれるジャンルの登場です。
2010年前後から同人音声作品の分野で、女性声優が演じる「耳かき」や「添い寝」の音声ドラマが男性向けに少しずつ作られ始めました。
ASMRという言葉の上陸
日本で「ASMR」という用語が認知され始めるのは2013年頃からだと言われています。
ちょうど同じ頃、前述の耳かきボイスや音フェチ動画が徐々にネット上で増えていたこともあり、「海外ではこれらをまとめてASMRと呼ぶらしい」と口コミ的に広がっていったそうです。
2013年から2015年頃にかけては、耳かきの音に加えてシャンプーの音(ダミーヘッドマイクで頭を洗う音)や、男性声優による女性向け癒やし音声なども登場し音響作品のバリエーションが一気に増えました。
この時期になると同人音声の制作者やユーザーの間でもASMRという言葉が受け入れられ始め、
「音による快感」を指す便利な総称として定着
していきました。
2014–16年:無料公開が生んだニコ動ASMRムーブメント
2014年から2015年にかけて、日本のASMR的
コンテンツはニコニコ動画上で盛り上がりを見せます。
(自分もこの頃はニコニコ動画ばっかり見ていて黄金期だったのですがこの手のジャンルには一度も触れることはなかったですね当時は)
大きなきっかけを作ったのがとみみ庵という同人サークルを運営していたとみみ氏という
クリエイターさんでした。
とみみ氏は2014年にニコニコ動画で活動を開始し、プロの声優を起用した高品質な耳かき音声を次々と公開しました。
それまで声優起用の癒やし音声は同人サイトで
有料販売されるのが普通でしたが、とみみ氏は
それらを無料で公開したため一気に注目が
集まったそうです。
今のニコニコ動画でも「耳かきボイス」で検索
すればトップの方にとみみ庵の耳かき音声が
表示されますね~

2016年頃から日本でも「バイノーラル音声」
「耳かきボイス」を含む音響作品全般をまとめて「ASMR」と呼ぶことが一般的になっていきます
2017~2018年:プラットフォームの転換とVTuberによる新展開
2017年以降、日本のASMRは大きなプラットフォーム転換期を迎えます。
長年ASMR/音声文化を支えてきたニコニコ動画がこの頃利用者減少で勢いを失い始め、
多くのクリエイターや視聴者がYouTubeへ
活動の場を移し始めました。
ニコニコ動画で培われたオタク文化的な
ASMRコンテンツがYouTube上に持ち込まれ、
より一般層にも届きやすい形でになり、
現在見られるようなYouTube中心の
ASMR文化が形作られました。
さらに2018年、VtuberがたちがASMRに新風を吹き込みます!
視覚的にも聴覚的にも楽しめるASMRとVtuberは親和性があってとっても相性いいですよね~
これまでは動画形式のASMRが多かった中、
リスナーとの双方向コミュニケーションが取れる生放送でのASMRが台頭し始めます。
例えばうちの記事でも書かせていただいた
周防パトラさんは2018年後半頃から週1回の定期ASMR生放送を行い、高音質なバイノーラルマイクを駆使したリアルタイムの耳かき・囁き配信で人気を博しています。
現在も新しい挑戦なども積極的にASMRに取り込んでいます!

VTuber以外にも、古くから活動していたASMRtistがライブ配信に挑戦するケースが増え、
動画に自分の手元や耳型マイクを映したりVTuber風のキャラクターアバターを使ったりと、表現の幅も広がりました。
2019年:ASMRが大衆の耳をさらった
ブレイクイヤー
2019年になると、日本におけるASMRは本格的なブームとして社会現象的な注目を集めます。
まず、この年の前後からテレビや雑誌などの一般メディアがASMRをこぞって取り上げ始めました。
2018年2月にはバラエティ番組『アウト×デラックス』で歌手の黒木渚さんがASMRをスタジオで
紹介し、「ゾワゾワする不思議な音」として
紹介されていました。

また2019年前半、ASMRは若者言葉の流行
ランキングで頂点に立ちます!
女子高生・女子大生を対象に選ばれる
「2019年上半期JK・JD流行語大賞」のコトバ部門で第1位に輝き、同年『日経トレンディ』が発表した「2020年ヒット予測」の8位にもランクインしました。

さらに『週刊朝日』編集部が選ぶ2019年の流行語30にもASMRが選出されるなど若者だけでなく
幅広い世代に「ASMR」という単語が
認知されたことが窺えますね!
ビジネス面でも動きがあり2019年3月、オーディオブック配信大手のオトバンクが広告会社と組んでASMRに特化した音声レーベル「SOUNDS GOOD」を設立し、本格的に市場育成に乗り出しています。
また同年、大手ラジオ局の文化放送が深夜帯に焚き火の音や料理音だけを流す「ASMR特番」を
放送したり、「音だけで楽しませる番組」が登場
したのも大きなトピックでした。
ASMRはもはやネット動画に留まらず、音響コンテンツ全般のトレンドとして市民権を得たのです
この頃にはYouTube上でも、はとむぎさんや
まことさんといった人気ASMRクリエイターが
現れて多くのファンを集めていました。
はとむぎさんは環境音や効果音を駆使した多彩な動画で知られ、英語圏の視聴者からも支持を受けています。
こうしたカリスマ的投稿者の台頭もあり、日本発のASMRが国境を超えて楽しまれるようになった点も大きなポイントです!
コロナ禍で加速! 2020年代ASMRと
ポリシー改定の壁
2020年代に入ってもASMR人気は衰えを見せていません。
むしろ新型コロナウイルス禍でステイホームが広がった2020~2021年には、
自宅でリラックスできる娯楽としてASMR動画の需要が一段と高まったとも言えますね!
2020年にはYouTubeが18歳未満の出演するASMR動画を禁止するポリシー改定を行っています。
Vtuberにとってもこの規制はとても痛かったですね、、、
なぜなら例え1000歳ののじゃロリでも見た目が幼くAI君が18歳未満と判断すれば
容赦なくBANされたからです😭
規制されたりしたので恐れてASMR自体が極端に減ったり全部非公開になる
とか当時はありましたね、、、
これは未成年者がASMR動画で性的に消費されるのを防ぐ措置ですが、裏を返せばASMRがいかに巨大なジャンルになったかの表れでもあります。
2021年にASMRをテーマにした短編TVアニメ『180秒で君の耳を幸せにできるか?』が深夜枠で放送されました。

各話3分という短い尺で様々なシチュエーションの癒やし音声を楽しませる内容で、「ついにASMRがアニメ化!」と話題になりました。
企業も引き続きASMRをマーケティングに活用しており、動画広告に心地よい音を組み込んで商品PRを行う例が増えています
ASMRサロンや高級スパといったリアル店舗の
サービスにASMR要素を取り入れる動きも現れ始めています。
ASMRは単なるネット発のブームを越えて新しいリラクゼーション文化として定着しつつありますね。
すごいですよね~高級スパのASMR。
その場で寝ちゃう自信がありますw
流石に3万円くらいするのでまだいけたことないのですが💦
ちなみにASMR サロンで検索をかけていたらなんだかすごいところにたどり着いてしまいました、、、
どうやらVRの世界で耳かきやシャンプーなどを
その場でしてもらえるサービスのようです!

もうすでにVR技術でのASMRはここまできてたのですね✨
VR機器手に入れたら自分も受けてみたいです!
これで触覚デバイスまで普及し始めたら本当に遠隔で耳かきやシャンプーが体験できる日が
きそうでワクワクが止まらないです!!
進歩はとどまることを知らない!
現在のASMRと今後の展望
2025年現在、ASMRは世界中で親しまれる
コンテンツとなりました。
YouTubeには無数のASMRチャンネルが存在し、
トップクラスのASMRtistは数百万~千万単位の
登録者を抱えています。
日本発のコンテンツも高品質な音響技術や独創的なアイデアで存在感を示しており、グローバルなASMRファンから支持を得ています。
ASMR動画の総再生回数は累計で数十億回にも上り、「寝落ちのお供」として日常生活に浸透しました。
今後について専門家は、ASMRがより高度なテクノロジーと結び付く可能性を指摘しているとのこと。
触覚フィードバックデバイスやVR技術と組み合わせ、単なる音や映像に留まらない五感に訴えるASMR体験が研究され始めているそうです。
例えば将来的には、バイノーラル録音マイクがさらに進化して「本当に耳かきをされている感覚」や「膝枕をされている視覚」を再現できるようになるかもしれません。
そうなればASMRの概念も広がって、究極のリラクゼーションメディアとしてさらに進化を遂げそうですね!
まとめ
思った以上に長くなってしまいましたが
ここまで読んでいただいた方ありがとうございました!
自分でもまだまだASMRで知らない部分が多くて
学んでいて楽しかったです!
改めてVtuberとASMRの相性の良さも感じましたね。新しい音や両耳耳ふ~など心地よい
音の開発もどんどん進んでますよね。
テクノロジー技術との組み合わせももっと進歩していずれ科学的にストレス軽減や頭痛軽減など
脳波や精神にいい影響を与えるものになってくれたら嬉しいですね~
次回はASMRのジャンルについてどういうものがあるのか詳しくまとめてみたいと思いますので良ければ読んでやってください!
それではみなさん、良きASMRライフを~✋

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